つらつら日記

ブラック社内SEからブリッジエンジニア(仮)に転職できました。修行中です。

リリカルなのはReflection感想など

先日リリカルなのはReflection6回目を見終わり、そろそろ落ち着いて感想をまとめることができるかな、と思ったので感想など。

 

※今回はネタバレを含みます

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1.個人的一番の見どころはフェイトの成長シーン

個人的に毎回うるっと涙腺が緩むのは、Invisible Heatが流れるシーンです。シリーズが作られる度に過去をえぐられるフェイトちゃんですが、今回のはよかった。映画無印から始まるフェイトちゃんの家族に関する複雑な思い、葛藤を乗り越え、ようやくリンディさんのことを「母さん」と呼べるようになったというのは、彼女にとって大きな一歩だと思います。テレビシリーズでは、A's最終回で様々な過程をすっとばして、「母さん」って呼んでましたからね。今思うとあの演出に、もやっとしたファンもそれなりにいたのではないでしょうか。自分はすんなり受け入れた人間ですが。加えて、今回の映画はフェイトちゃんが辛い思いをするといったシーンは特段ありませんでしたね。純粋に彼女が救われるだけで終わるというのも味があってよかったと思います。無理やり困難を乗り越えさせる段階はもう終わったのかもしれませんね。フェイトちゃんの話に関しては、冗長なシーンのないよくまとまったストーリーだったと思います。

 

2.よりワイルドに。

キャラデザが変わったと同時に、色々な部分が男心くすぐる感じに、ワイルドになった印象です。まずデバイスはForceで用いられていたカレドヴルフ社製のデバイスを筆頭に、全体的にメカメカしくなっていましたね。序盤ではシグナムの試作電磁剣とか、ヴィータのプロトキャノンとか、その辺りが特に際立った印象です。またグラーフアイゼンなんかは、「俺のドリルは天を突くドリルだ!」という名言を残したアニメを彷彿とさせるデザイン。まさにドリルは男の魂。なのは装備のストライクカノンとディフェンサーも忘れてはいけません。また更にグッときたのが、フェイトちゃんのバルディッシュ・ホーネット、ジャベリンモードですね。あれを見た瞬間、「映画無印に出てたレイジングハートのカノンモードじゃん!嫁の装備リスペクトしてんじゃん!おそろじゃん!」と思ったのは私だけではないはず。(ハルバートはヤボったいイメージを受けましたが、その分バルディッシュのスタイリッシュさが際立ったので、オールオッケー。)敵役で言えば、バルニフィカスも男心揺さぶられたのですが、ルシフェリオンの「ディザスターヘッド」(砲撃形態)に軍配。なのはの頭を掴んだ状態からのゼロ距離砲撃とか、賛否両論の某平成ガンダムの「赤い翼が生えてて、動くと残像が残る奴」のアレを思い出しました。

よりワイルドに、で思い出すのが、戦闘描写ですね。最近の美少女アニメで、美少女ヒロインの顔面をぶん殴る、腹パンしてぶっ飛ばすアニメはそうないのではないかと思います。個人的にはすぐに思い出すことはできません。片や、顔面を殴られた方のヒロインであるなのはも、キリエをワイヤーでふんじばって、空中でハンマー投げしてますからね。正直どっこいどっこいです。忘れてはならないのが、アミタのバイクアクションです。車上砲撃からのジャンプ⇨ヘヴィエッジで工事用作業者を裁断、の流れを見た時は思わず心の中で「素敵!抱いて!」と心の中で叫んでしまいました。アミタは全体的にワイルド描写多かったですね。地面に落ちているガトリング砲を蹴り上げてキャッチするあたりとか。個人的に、今回の映画で一番好感度が急上昇したキャラです。キリエの「システム・オルタ」を起動するあたりはよかったと思いますよ。(ワイルド関係で言えば、まだまだ言い足りない部分がありますが、長くなってしまったのでこれにて。シャマルさんがトゥルケーゼのコアを握りつぶすあたりとか、シュツルムファルケンとか)

 

3.神シーンこもごも

フェイトの成長シーンが最高だったと書きましたが、無論なのはのフォーミュラモード登場シーンを忘れてはいけませんね。最早なのはが神様か何かであるかのように、神々しく、また淡く光り輝くシーンです。なのはに関しては、前作以上に「自分の体のことを考えてない感」が増したわけですが、(フローリアン姉妹の身体強度だから運用できるファーミュラ装備をレイジングハートに取り込み、それを体ズタボロの状態で使ってるあたりとか。対キリエ初戦の後にチェッカーを走らせながら、思いつめた表情をするシーンとか。)小学生時代のなのはは向こう見ずで、「困っている人を助けたい。誰かの悲しむ顔は見たくない。」が行動原理なわけで、その必死さがあってこそ、あの時代のなのはは成立するのですが・・・。個人的に序盤に桃子さんを出したあたり、「今回はなのはの過去シーン入れてくるのかな」と思っていたけれど、まだもうちょっと引っ張りそうですね。個人的に桃子さんを出してきたのは、なのは過去描写を入れるための伏線だと信じているので、その辺りDetonationで何か仕込んでくるものだと思っています。

 

4.Detonationへ向けて。

Detonation=「爆発」とかいう意味らしいので、次も激アツな展開を期待しています。無論リリカルパーティ6も・・・。自分はなのはシリーズにちゃんと出会ってハマったのが大学生になってからで、あれから8年くらい経つわけですが、やはりこの作品を好きになってよかったなと思います。辛い時にこのシリーズを思い出して励みにしたり、色々登場キャラの性格やらなんやら分析して自分の人生に取り入れられないかと試行錯誤したり。この作品を通して何人も友達もできました。リアルな三次元の友達です。本当にこの作品を好きになってよかったなと思いますし、なのはがなのはらしく、変わらずにこのシリーズの良さを伝えてくれることに感謝しています。

ただ一方で、ここ数年でこのシリーズをめぐる事情はだいぶ厳しくなってしまったのではないかなと思います。パチンコ化あたりを見ていると、お金集まってないのかなと思ってしまうし、また声優さんの間では田村ゆかりさんがキングレコードを離れてしまい、ビジネスとしてはかなりやりづらくなってしまったのではないかなと邪推しています。私は公開初日に舞台挨拶のライブビューイングを見ましたが、見ていて変な汗が流れてしまいました。田村さんは他の出演陣と目を合わせないし、(ダウナートークはいつものことだけど)トークの内容も当たり障りのない台本チックな内容。。。いや、元のキャラを突き通すというのも、もしかしたら「大人の事情」で厳しいのかもしれませんが。(奈々さんの文集砲騒ぎが空回りしたのはよかった。)

また作品に対するハードルが上がりきってしまった、というのも大きな懸念材料です。最早名作と言われて当たり前。失敗が許されない、当たって当然の作品に、なのはシリーズはなってしまいました。StrikerSやVivid無印はアレヤコレヤ言われていますが、製作陣としてはそういった批判は絶対に避けたいはずです。(個人的にStrikerSは大好きです。大人フェイトさん最高。vividは消化不良感が否めない。)そんな作品を今後も存続させていかなければならない。お金はアレヤコレヤすれば昔からのファンが落としてくれるかもしれませんが、ファンも高齢化してきている感じが否めないので、規模は縮小してくるかもしれません。規模が縮小すれば予算も減る。そうなればクオリティも落とさざるを得ない。それは誰もが望まない結末でしょう。

 

正直、私は次のDetonationがなのは劇場版シリーズ最後の作品になるのではないかと思っています。認めたくはありませんが。ファンは永久に続けることはできますが、作品との付き合い方は変わってくるかもしれない。仮に次の作品を作るとしたら、VividStrikeの続編になるのでしょうか。正当な、なのはシリーズの続編であると私が信じているForceの原作も早く帰ってきてほしいところです。

 

結論として、私はなのはシリーズに続いてほしい。なのはシリーズでまだ読みたいみたい話がいっぱいある。最早初代なんか10年前の作品ですから、リメイクしてテレビ再放送とかやってもいいとすら感じています。どんな物語にも終わりはくる、優秀の美を飾らせてあげることも一つの愛情の形なのではないか、とも思いますが、本心から言えば彼女らの物語をまだまだ見続けていたい。私自身がなのはシリーズなしでは生きていけない身体になってしまったから、これは責任を取ってほしい!(笑)

 

最後はシリーズの展望というか個人的感傷を吐露する感じになってしまいましたが、なんにせよ「なのはReflectionは個人的に今年一番の名作。」これだけは言えます。劇場特典も配布が終了してしまい、ぼちぼち上映している劇場も少なくなってくる頃合いでしょう。個人的にはあと3回くらい見に行って、InvisibleHeatで号泣したいのですが、それはまたDVD/BD発売まで貯めておくことになりそうです。そう言えばツイッターでは「どうせ極爆とかIMAXとかあるんでしょ?」というつぶやきが多数見られましたが、もしマジでやるなら、関東まで出てくる所存です。なんなら新幹線代ケチってチャリで見に来てもいい。運営さんはよ。

 

ここまで長くなってしまいましたが、ちゃんと読んでくださった方々、ありがとうございます。好きなことなら4000字くらいさらっと書けてしまうんだなぁ。さすが発達障害。過集中は疲れますが、この没入している時間がいいのです。好きなことを書いているのには楽しいですしね。こうした「好きなこと」をくれたという意味でも、なのはシリーズには感謝しています。

 

※追伸

先日「なのはReflection6回目見たけど、同じように泣けた」と会社の先輩に言ったら、「お前はおかしい」と言われたけど気にしてない。頭おかしいのは知ってた。