つらつら日記

ブラック社内SEからブリッジエンジニア(仮)に転職できました。修行中です。

リリカルなのはDetonation&Reflection感想など

お久しぶりです。今回ネタバレ多いので、未視聴の方は見てから読んでください。

(そして入場特典の闇に飲まれよ。

 

 

最近リリカルなのはの映画に行き続け、11回目に到達しました。同じ映画を劇場で見続けた記録更新です。

1回目は感情が昂りすぎて言葉が何も出て来ず、2回目から少しずつ内容が入ってきてひたすら泣きはらす。これが7回目くらいでまで続き、8回目から(ちょっと泣くけど)「尊い」とか「はぁ〜(昇天」などではなく、あれこれ考察しながら見れるようになったので、ようやく感想書こうかなと思った次第です。リリカルなのはDetonation最高。リリカルなのはは人生。

 

1.戦闘と友情に全振りした展開

今回の映画は7割戦闘シーンだったのですが、全ての戦闘に物語があり、私たちのツボをよく抑えた出来だったと思います。肌色成分をほぼ全廃したのがよかったですね。まず最初の号泣戦闘シーンがマテリアルズvsユーリなんですが、レヴィがキーパーソンだったと思います。普段はやんちゃで幼い彼女ですが、同時に「痛いよね...君が泣いてると、僕らも苦しいんだ」と3人の気持ちを真っ直ぐに口に出来るのが彼女の良いところです。時に気分に任せて笑い、泣き、怒る。「分かりやすい」事が彼女の美徳であり、だからこそ見てる側の共感を呼ぶ台詞を言えるのだと思います。ユーリを助け出した後に彼女を真っ先に抱きかかえ感涙に咽ぶのも最高でしたね。他にも戦闘について語り出すとキリがないのですが、それは後の記事で。

 

2.上げて落として、また上げる

普段のなのはシリーズの構成は、1.何気ない日常からゆっくり始まり、2.悲劇や絶望といった要素を織り交ぜてなのはたちを苦しめ、3.それでも諦めずハッピーエンドを勝ち取る(+次回作への伏線張り)という流れでした。今回もその流れは健在だったのですが、今回は絶望と希望の振れ幅が過去最大だったようです。またイリスを中心として、互いの想いが「爆発」して互いが自分の想いを相手に全力でぶつけあってるのが清々しい。基本的に相手とじっくりわかり合うのは、殴り合った後なんですよね。今回完全新作ということで、どうなるのかなと思っていたのですが、制作スタッフさんは私たちのツボをよく抑えてらっしゃると感服しました。

 

3.高町なのはの物語

シリーズ(ほぼ)全てにおける主人公、高町なのは自身についてこれほど深掘りされた作品はStrikerS以来久しぶりではないでしょうか。彼女自身のある種狂気じみた「救う」ことへの使命感、強迫観念について語られる終盤のシーンは毎回泣けますね。「自分の魔法の届く距離のものは全部守っていく」という理想の裏にあったのは「誰かの役にたつ、救える自分でないと好きになれない」が故の自己肯定感の欠如でした。彼女の幼少期のトラウマが元になり、プレシアやアインスといった自分の力が到らなかったばっかりに、自分の手から滑り落ちて行ってしまった人たちの存在が彼女を強くする半面、彼女の心を歪めて行ったのかもしれません。終盤の挿入歌「守りたい世界」では「星になる」というフレーズが何度か出て来ますが、これはなのは自身が「強くなって、皆を守りたい」半面、「自分自身は死んでも構わない(理想を遂げられるなら)」という想いが伝わって来ました。加えて彼女は今際の際で「(死ぬ前に皆を守れたなら)満足...」と呟きますが、これもまた彼女の理想を体現したセリフですね。

 その半面「自分を好きになれなくてもいいよ、でもあなたのことを好きな人たちを思ってあげて」というセリフが響きましたね。本当は自分がどうしたかったのかという答えは自分の中にしっかりできていました。フェイトやはやてたちとの出会いがなければ、もしかしたらこの答えにたどり着くことはできなかったのかもしれません。そう思うととても感慨深い。。。

 ここに来て高町なのはの物語はある程度着地点が見えて来たと言えます。原作の都築先生も「彼女が自分のことを好きになれる、その問題に片がつくのは、後10年後とか子どもができたあたりですかね」とかなんとか某誌のインタビューで語っておいでました。

 彼女はもう大丈夫と思えたのはエンディングロールでした。皆で証書を持って小学校から卒業していくシーンはまさに、これまでの「強迫観念に裏打ちされた自分」からの卒業だったのかもしれません。

 

いつになく、長くなってしまいました。

だってはてなブログがブラウザからログインさせてくれないから。。。(cookieの設定試しても編集画面いけない・・・)

ここまであれこれ言ってきましたが、もう少し語らせてください。え?たかだかこのくらいであの作品を語った気になってはいけません。この2時間の作品に込められた情熱は本気になれば、きっと1週間、1ヶ月くらい語っても尽きることはないでしょうから。

 

続く