私は何に敗北したのか

今日も今日とて、就職エージェントの面談である。

 

ものは言いようで、前職の失敗をうまいこと隠してアピールすれば、割とエージェント様もいいように取ってくれる。エージェント様からすれば「使えそうな奴」と「そうでない奴」をうまく見分けて、そのレベルごとに案件を紹介するのが仕事であるから、自分ができたことを上手くオブラートに隠して伝えれば、そりゃ向こうの心象もよくなる。

だが一方で、そんな言い方をしていいのかという思いもある。確かに去年から今年にかけて行ったことは成果と言って差し支えないのかもしれない。だが、その裏には山ほどの失敗と周りのリカバリーがあることを忘れてはならない。それをぼかして伝えることによって、次の職でのアンマッチなどが起きはしないだろうか。いや、この勢いだと起きる気しかしない。正直伝え方を間違ったという気がしてくる。

 

面談が終わった後、何が何だか分からなくなってしまい、私は近くのイートインでへたり込んでしまった。

 

店内からは街をせわしなく行き交うビジネスマンが見える。彼らは何を思い、どのような思いで働いているのだろう。

 

それから1時間、私は何を考えるでもなくただイートインから街行く人々を眺めた。隣ではYシャツ姿のリーマンが、MBAを前にエクセルと格闘していた。

 

新卒採用の時、私はどうすればよかったのだろうか。どうすれば正解にたどり着いたのだろう。もしもあの時、なんてことは考えても仕方ないが、ただ現状を整理していると、就活の時の艱難辛苦、色々な転換点となった時期が思い出されて、猛省したくなる衝動に駆られた。

 

1時間半ほど経っただろうか。隣のリーマンは上司に呼び出されたか何かで、鞄片手に彼の戦場へと帰っていった。店員の目もきつくなってきたであろう頃合いを見計らって、私は勢い街へ出た。そのまま新宿へ行ってなのはを見に行ってもよかったが、明日は両親がこちらへきて引っ越しの片付けを手伝ってくれる予定であり、どうにもその暇はなさそうであった。

 

今までの面談ではことごとくITを勧められた。しかし工程管理もできない、作業時間の見積もりもできない、製造に取り組むと人より作業は遅い、などという人材をどこが取りたがるというのか。いや、面接ではそこをぼかせば採用はされるかもしれない。しかし、そうやって採用された仕事に未来はあるのだろうか。

 

休みたい。ただその言葉だけが私の中に残った。

 

箱根旅行に行こうと思っていた週末には台風がやってくる。私が休まる日は当分先になりそうだ。